ピッチングの法則①、新ステージ(3段階)分類

ピッチング

ピッチングの新ステージ(3段階)分類

ピッチングをいかにシンプルにするかは重要な部分です。実際のピッチングで投手が意識できるチェックポイントは少ないほうが望ましい。従来の形による細かな分類よりも、下半身の使い方に重点を置いた新たな3段階分類を提案します。こちらの方が直感的でわかりやすいと思います。

1934年、大リーグのオールスター・ゲームでナショナル・リーグ(ニューヨーク・ジャイアンツ)のカール・ハッベルは5連続三振という快挙を達成しました。その同じ年の秋、沢村栄治は大リーグオールスターチーム(アメリカンリーグのみから構成、ナショナルリーグの選手は不参加)から4連続三振を奪いました。下の映像は、このとき、ベーブ・ルースから三振を奪ったときのものです。

肘の高さは、カール・ハッベルのような純粋なサイドハンド(腕の角度が地面と水平)では、早めに肘が上がることに注目。クレイトン・カーショーのような腕の角度が地面に垂直近くなるような投球フォームでは、肘の高さはここまで高くしては腕が楽に回転していきません。

①クローズ1 前足(グラブ側)の足を上げ、前足を着地する直前までの段階

②オープン 時間的には一瞬で終わる段階で、具体的には股関節の外旋と伸展です。

③クローズ2 前足を着地してから、前足側の曲がった膝を伸ばし、前足側の股関節が内旋するまでの段階

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①クローズ1 前足(グラブ側)の足を上げ、前足を着地する直前までの段階

具体的には、股関節は内旋と屈曲を保ち、上体は体の前で何か物を抱きかかえる姿勢(腕の構えもクローズ:肘の高さはサイドハンドでは早めに高く構え、後は下がってゆきます)を保ちます。力を生み出しやすい姿勢を保っておくことがポイントです。この段階は重力を利用して、体をホームプレート方向に移動させるのですが、軸足はまだ蹴ってはいけません。

②オープン 時間的には一瞬で終わる段階で、具体的には股関節の外旋と伸展です。

股関節の外旋と伸展を利用して軸足を蹴るのですが、実際には前足側がこの段階の主役です。前足を素早く動かすと反射的に軸足側の股関節が動くように体はできています。軸足を蹴るという意識は捨て、前足側の股関節の外旋と伸展を意識しなければいけません。

③クローズ2 前足を着地してから、前足側の曲がった膝を伸ばし、前足側の股関節が内旋するまでの段階

前足を着地して、前足側の股関節から前足までを地面に一瞬固定させ動かないようにしなければいけません。非常に重要な瞬間です。前側の膝を少し曲げて(曲がり具合は人によって差があり、重心をさげ膝を深く曲げるタイプですと、膝を伸ばす意識はなくても下半身は固定されます)着地し、膝を伸ばすようにして前足に自分の全体重をかけます。これができないと、球速はアップしません。体が蓄えたエネルギー(より直線的な運動を)を回転運動に変える段階とも言えます。
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