2018年度、ボンズ、クレメンスの大リーグ野球殿堂入りの可能性は?

殿堂入り確実と見られている選手は4名

2018年度の大リーグ、野球殿堂入りの発表が近づいてきました。発表は2018年、1月24日です。投票は全米野球記者協会の委員によって行われ、当選するには75パーセントの得票が必要です。開票結果は公開性になっています。

38.4パーセントの開票時点での結果で当選確実と見られている選手は4人います。

そのトップが、今回初めての候補(引退して5年経過している必要がある)となったスイッチ・ヒッターのチッパー・ジョーンズChipper Jonesです。
現役の19年間はブレーブス一筋。あだ名チッパーは父親と顔が似ていたことが理由。タイトルは1999年にMVP、2008年に首位打者を獲得。通算打率.303、468本塁打、1623打点。

同じく、今回初めての候補となったジム・トーミJim Thomeです。タイトルは2003年に本塁打王。通算打率.276、612本塁打、1699打点。

600本以上のホームランを打った選手は、過去9名で、ジム・トーミは第8位です。

バリー・ボンズ Barry Bonds – 762

ハンク・アーロン Hank Aaron – 755

ベーブ・ルース Babe Ruth – 714

アレックス・ロドリゲス Alex Rodriguez – 696

ウィリー・メイズ Willie Mays – 660

ケン・グリフィー・ジュニア Ken Griffey Jr. – 630

アルバート・プホルス Albert Pujols – 614

ジム・トーミ Jim Thome – 612

サミー・ソーサ  Sammy Sosa – 609

昨年から持ち越しの候補、ブラディミール・・ゲレーロ(Vladimir Guerrero)、エドガー・マルティネス(Edgar Martínez)も当選確実と見られています。エドガー・マルティネスはイチロー選手が大リーグ入りした時のマリナーズの主砲でした。

当選ラインである75パーセントラインに近い票を得ている選手(昨年からの継続候補)

トレバー・ホフマンTrevor  Hoffman (マリアノ・リベラと並び称されたクローザーで通産セーブ601)
ホフマンの昨年の獲得投票率は74パーセントで、あとわずか5票足りませんでした。

マイク・ムッシーナMichael Mussina(通算270勝で、引退した年に20勝を達成、もっと続けていれば300勝の可能性があった)
300勝すれば、殿堂入り確実でした。300勝して、殿堂入りできなかった投手は今までいません。

バリー・ボンズBarry Bonds、ロジャー・クレメンスRoger Clemensの殿堂入りの可能性は?

現時点で得票率が両者とも60パーセント後半です。今回は無理そうですが、可能性はゼロではない状況になってきました。

バリー・ボンズの得票率の経過を見てみましょう。

2013年 36.2 %; 2014年: 34.7 %; 2015年: 36.4 %; 2016年: 44.3 %; 2017年: 53.8%です。2018年は現時点で69.3% (163票中113 票獲得)です。

ロジャー・クレメンスの得票率の経過を見てみましょう。

2013: 37.6%; 2014年: 35.4 %; 2015年: 37.5 %; 2016年: 45.2%; 2017年: 54.1 %です。2018年は現時点で69.3%です。バリー・ボンズとまったく一緒です。

両者とも、殿堂入り選挙は今年で6度目であり、残されたチャンスは余りありません。10回のうちに75パーセントの当選ラインに達しないといけません。10度目のチャンスを逃してもチャンスはゼロではありません。時代委員会(旧ベテラン委員会)が行う選挙で選ばれるチャンスは残っています。

どうしてボンズ、クレメンスの大リーグ殿堂入りの得票率が変わってきたのか?

2015年に大リーグ殿堂入りの投票選挙権の資格についての改定が行われました。過去10年間、名前だけで実質、野球記者の活動をしていない委員は資格が剥奪されるようになりました。それにともなって、若い委員が選挙委員に採用され始めたのです。10年間野球記者をしていれば、資格が得られます。薬物使用に対する考えに厳しい年配の選挙委員が減り、逆にそうでない若い選挙委員が増え始めた結果の現れでしょう。

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