ピッチングの基礎①、基本となる体の使い方

最新ピッチング理論

①最も大事な関節は股関節

ピッチングでは全身を使って投げることが、大事ですが、このうち最も強力な動力源の中心は下半身の股関節です。

軸足では、股関節の伸展と外旋が大事ですが、前足側と軸足側の股関節は連動しているので、前足に意識を置いたほうが良い

前足側の股関節の外旋、伸展を素早く行うと、軸足側の股関節の外旋、伸展は反射的にスイッチが入るのがその理由である。また、軸足側の股関節の外旋、伸展を意識しすぎて早めに行うと、上半身、下半身ともホームプレート側に早く回転しすぎ(体が早く開く)て、手投げになってしまいます。

軸足側の股関節の外旋を強く行うには、軸足側の股関節の屈曲および、着地側(グラブ側)の足の内旋を保っておき(踵をホームプレート側に向けておく)、着地の直前で、着地側(グラブ側)の足を素早く外旋、伸展させると、軸足側の股関節は反射的に外旋、伸展されます。

②上半身で大事な部分は肩甲骨

肩甲骨は人体で最も可動域の広い骨で、鎖骨の一端にぶら下がった状態になっています。上腕骨は肩甲骨で関節を作っています(肩甲上腕関節)。肩甲骨の可動域を広く使うことが大事です。

オーバーハンドのピッチングの場合

投球側の腕の肩甲骨を下げるようにします。すると、グラブ側の腕の肩甲骨は自然と上がります。次に、グラブ側の腕の肩甲骨を下げることを意識すると、投球側の腕の肩甲骨が上がり、結果、投球側の腕の肘も楽に上がり、「肘が下がっている」とよく言われる問題もなくなります。「肘が下がっている」という現象は、両肩を結んだ線を水平のまま保っておくという、ピッチング理論に一因があります。この理論では肩、肘の怪我につながりやすいという問題があります。

アンダーハンド、サイドハンドのピッチングの場合

テイクバックの早い段階から、投球側の腕の肩甲骨が背中側に引かれ、更に頭側に上がるのが普通ですので、オーバーハンドとは区別して考える必要があります。

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