松坂大輔投手は大リーグに移籍して活躍できたのは最初の2年間だけで、2011年には肘を故障しトミー・ジョン手術を受けています。
松坂投手の投球フォーム上の問題点はどこにあるのか?
横からのスローモーションを見ればよくわかります。
2009年WBCの時の映像です。これを境に活躍できなくなりました。
ワインドアップ時、上体が後に倒れたままで、前足を着地した時もまだ上体は後傾したままです。後傾したまま腕を振っているので、重力に逆らった投げ方になっており肘、肩に大きな負担がかかっています。ボールのリリースポイントも左肩に比べて十分前に来ていません。
その原因は、前脚を下ろすときに左の股関節を前に押し出すようにして(タメを作るというのでしょうか?)上体を2塁方向に傾けすぎたままにしているからです。
そのため、軸足を強く蹴り出しても上体の傾きは元に戻らず、前足を着地したときもまだ後傾したままです。投球段階で加速時に入っても腕は重力に逆らって、空に向かって振り出されています。重力を利用して腕を振り下ろす時間がほとんどない投げ方になっています。
松坂投手2013年、ニューヨーク・メッツでの初登板
①投球後半に上体が一塁側に向く大リーグの投手に多く見られるような投球フォーム
②腰の捻りが主体の投球フォーム
上体の傾きによって、フォームが大きく変わってしまいます。①は上体の前傾が、②に比べてわずかに小さくなって、体の重心はより一塁側に来ています。
松坂投手は投球フォームが安定していません。これは昔の投球フォームでもそうです。全体的に②のフォームの方がが多く、まだ大リーグ流の投球フォームに完全に進化したとは言えません。腕の角度は昔に比べて低くなり、腰の捻りを使った打撃フォームのような投球フォームが一番多く見られます。ホームランバッターの打撃フォームには似ていません。ホームランバッターはみんな骨盤の回転が速くかつ大きいからです。左足の着地位置はホームプレート方向よりも一塁側にずれて(アウトステップ)います。これは腰の捻りを大きくするために行なっているのでしょう。
松坂投手の一番の問題点は?
問題点:ヒップファーストによるホームプレート方向への重心移動
松坂投手は、左脚を一番高く上げた状態から、左の股関節を極端に前に突き出し、体の重心をホームプレート方向にずらしながら、重力を利用して重心をホームプレート方向に移動させています。その結果、左肩が上がり、右肩が下がり、上体の軸が2塁方向に後傾し、前屈みの姿勢になっています。この姿勢だと、骨盤はうまく回っていきません。上体が開かない(ホームプレート方向に向くこと)ようにして腰の捻りを大きくするためなのか、軸足を強く蹴るためなのか松坂投手の狙いははっきりしません。
ヒップファーストによる重心移動の弊害
体の重心を下げて左の股関節を前に出す動作では、重心を下げた分だけ位置エネルギーが失われます。右脚は完全なばねではないので、エネルギーは回収できません。右脚の下腿(脛)の前傾は大きくなり、右の股関節の内旋、屈曲も大きくなりますが、うまく利用できていません。
上にのべたように骨盤が回転しない姿勢なので、遅れたタイミングで骨盤を回転させようと思ってもすでに右の股関節が伸びきってしまっているので、骨盤は勢い良く回っていきません。右の股関節を伸展することで骨盤の右側が押され、骨盤は素早く回っていくのですが、それができていません。
上体が後傾したまま、腕が回転して行くので、腕は重力に逆らうことになり、肩、肘に負荷がかかります。もし上体が前傾していれば、腕、肘は重力によるトルクが発生し、腕、肘の遅れが発生しにくく、怪我をしにくくなると思います。
また、骨盤が回転して行かないので、前足を着地してから腰の捻りで腕を回転させているので、腕は急加速で回転させることになり、これも肩、肘に大きなストレスがかかる原因となります。
骨盤を回転させる方法
ワインドアップして軸足で体を支え、左脚を一番高く上げた状態から、右股関節の外旋、右股関節の伸展、右足関節の伸展、足の指の関節の伸展を順番に利用します。膝関節も伸ばしますが、重心の移動は水平方向なので膝関節は意識しないでもよいと思います。
前脚(左脚)の使い方(右投手の場合)
左脚はワインドアップして軸足で体を支え、左脚を一番高く上げた状態から、投球を開始するためのスターターの役割を果たします。
左脚の使い方に触れませんでしたが、左脚を高く上げることで左脚に位置エネルギーを蓄えます。左脚を下ろすことで、右の股関節の外旋のきっかけとなります。左脚を使うことで右の股関節の外旋が楽に行なえるようになります。また、左脚を素早くホームプレート方向に下ろすことで、体の重心が素早く軸足からホームプレート方向にずれるので、重力によるトルク(体重×重心と軸足までの距離)により、体全体がホームプレート方向に回転しようとするので、体の重心も楽に素早くホームプレート方向に移動します。
骨盤を回転させる上で必要な姿勢
上体が前屈のままになっていると、骨盤はうまく回転しません。前屈した上体を垂直にし、軸足の踵を早めに浮かし爪先側の拇指球あたりに荷重点を持ってくると、重心と拇指球を結んだ軸が背中側(一塁側)に傾くので、左脚にかかる重力によるトルクにより、骨盤が回転してゆきます。バランスが良いこと、軸足を外旋させやすいこと両面から、軸足の荷重点は最初土踏まずにあるのが良いでしょう。
さらに、前屈した上体を垂直にし背筋をまっすぐにする長所は、慣性モーメント(回転のしにくさを示す、回転軸からの距離の2乗に比例する)が小さくなり回転がしやすくなることです。
エネルギー効率の良い体の使い方
①前傾姿勢
②体を一本の軸のように、あまり関節を深く曲げない
①、②を実践するための練習
?背筋をまっすぐ伸ばし垂直にし、膝も完全に伸ばしたまま、セットポジションで構える。
?前足を素早く浮かす。
軸足(後ろ足)はホームプレート方向への力を地面から受け、体の重心はホームプレート方向に加速してゆきます。
今度は膝を曲げた状態で行なうと、体の重心の加速は弱くなります。両足では片足に体重の半分がかかっていたのが、前の足を上げると、軸足に全体重がかかるようになり、軸足側の膝がさらに曲がり、地面から受ける力を吸収してしまい、力がうまく伝わらないためです。
膝、股関節は必要以上に深く曲げず、軽く曲げるぐらいの方がエネルギー効率は良いと言えます。その方が楽に球速も上がります。
コメント
「松坂 投げ方」で検索してこちらを訪れました。
彼はこの投げ方でなにを狙っているのでしょうか。
賢いひとだと思うので、なにかを失う代わりになにかを狙っているのだと思います。
今シーズン前にやんわりと桑田に投球フォームの見直しを勧められていましたが、
なにも変わっていません。
それほどまでにこの投げ方にこだわる理由がわかりません。
管理人さんはなにを狙ってのものだと思われますか。
お考えをお聞かせくだされば幸いです。
ところで、
内容がとても素晴らしいですね。
これからはちょくちょくおじゃましようと思います。
松坂投手の投球フォームについての質問:
松坂投手は2009年のWBCの頃から、投球フォームが変わっておらず、左の股関節を前に突き出して、骨盤を前足の着地直前まで回転させず、また上体を後傾させたまま投げる理由はどこにあるのか?
考えられる点を2つ挙げてみましょう。
①上体が早く正面を向かないようにするため
②軸足(右足)に体重を乗せ、体を強く前に押し出すため
その成果が上がってないことは現在の成績をみればわかります。また、右肘の手術(トミー・ジョン手術)をしたのもこのフォームにも大きな原因があると思います。
上体が立ったままで、上体は前に倒れず、骨盤も十分に回転せず、体は3塁側に流れ、右肩の動きが直線的で、前に移動する速度も遅いので、腕、肘に負担のかかる投げ方です。
悪い見本としか言えません。
ボストン・レッドソックスの田沢投手も少し似た投げ方のように見えます。田沢投手もトミー・ジョン手術をしています。
左の股関節を前に突き出して、上体を2塁方向に傾けたまま、軸足を蹴る投げ方をする投手は大リーグにもいますが、松坂投手ほど極端ではありません。タイガースのマックス・シャーザーも投球の最初はそういう投げ方ですが、前足を着地するまでに上体が後傾から垂直、そして着地したらすぐに前傾になるようにしています。
松坂投手は前足を着地した時、依然として上体が後傾しています。上体が後傾したままでは、上体に働く重力によって上体は2塁側に戻ろうとする力のモーメントが働き、腕にも力のモーメントが働き、骨盤を回転させるのを妨げてしまいます。
ボールを空に向けて投げるのと、投げ下ろすのではどちらが楽でしょうか。
答えは誰が考えても投げ下ろす方でしょう。松坂投手は逆のことをしています。
投球の基本は、いかに回転運動を組み合わせるかにあります。
体には多くの関節があり、関節は体の各部分を回転させるためにあります。効率の良い投げ方は、大きな力の出せる関節を重点的に利用することです。
重点的に利用すべき関節
①股関節
これを利用して骨盤を回転させると、肩には水平方向の回転(横回転)が発生します。
②腰
正確に関節とはいえませんが、あえて言うと腰の辺りの脊椎になるでしょうか。
腹筋(背筋も同時に働く)を使って上体を折り曲げて、前に倒す動きを行ないます。これによって、肩の垂直方向の回転(縦回転)を発生させます。
腰は意識的に捻るためには利用しないほうが良いでしょう。腰の捻りで上体を回転させるのは効率が良くないからです。股関節を使って骨盤を回転させることに比べて、大きな力が得らず、そのため動きも遅いからです。意識的に腰は捻らなくても、骨盤を速く回転させれば、それより上の部分には慣性により遅れが出て、その遅れを元に戻そうと自然に腰の捻り(大きな無理な力は要しません)が働くので、意識的に腰を捻る必要はありません。
バッティングでも上に述べたことは同じです。ホームランバッターはみんな骨盤の回転が速いです。股関節をうまく使っているからです。腰の捻りを大きく使うと、スウィングスピードは上がりません。最高スピードに達するまでに時間もかかり、打率も上がらないと思います。
投球の基本は、この2つの動き(縦回転、横回転)を組み合わせて、肩(投球側の)をホームプレート方向に、円運動をさせながらいかに速く動かすかにあります。
その際、体に働く重力に逆らわない体の動かし方、逆に体に働く重力をいかに利用して回転運動を生み出すかが大事です。
肩が円運動をしながら速く動けば、腕を無理に振らなくても、腕は自然に回転して行くので、肩、肘に無理な力がかかりません。コントロールも良くなるはずです。
ワインドアップして、前脚を一番高く上げた状態から、素直に前脚を着地点まで伸ばせば(左の股関節が外旋するように、つまり内股から蟹股になるように)骨盤も自然に回転してゆき、上体も後傾から垂直になるはずです。
前脚の動きを速く行なうと、軸足(右投手では右足)に地面から大きな力を受け、軸足側の脚の筋肉が素早く緊張し(テンションがかかる)軸足が素早く蹴れるようになることが実感できるでしょう。
ワインドアップで前脚を一番高く上げたとき、両脚は内股になっている必要があります。そして、前脚をホームプレート方向に下ろしながら、両脚が内股から蟹股になるように、軸足も同時に蹴ると、骨盤は楽に回転してゆきます。
上体は前足を着地したとき、前傾になるぐらいの意識を持った方が良いと思います。
また、重力の利用という点では、前脚の使い方も大事です。前脚を高く上げるのは位置エネルギーを蓄え、それを利用して回転運動を生み出すためですので、途中でその動きを止めるような使い方は効率が悪いと思います。
ワインドアップから前足を着地するまでの時間を短くするのが、効率の良い投げ方だと思います。クレイグ・キンブレル、上原投手もそうです。
そのためには、ワインドアップで上体を2塁側に傾けるのはわずかにした方が良いでしょう。松坂投手のように上体が傾いてしまったら、上体の傾きを元に戻すのに時間がかかるとともに、無駄なエネルギーを使ってしまいます。
ワインドアップで前脚を一番高く上げたとき、両脚は内股になっている必要があります。そして、前脚をホームプレート方向に下ろしながら、両脚が内股から蟹股になるように、軸足も同時に蹴ると、骨盤は楽に回転してゆきます。
とのことですが、これではマウンドを素早く蹴って身体を加速させるべき、という管理人さんの意見と矛盾しないでしょうか? 両足を蟹足にするように動かすと、軸足(右投手なら右足)の膝を素早くホームプレート方向に向けようとする動きの邪魔にはなりませんか?
当方の問いかけにこんなにも長文でお答えいただき、恐縮しきりです。
ありがとうございます。
読んでいてなぜか、広島の元エース、池谷さんを思い出しました。
子どもの頃よくまねたものですが、右肩が2塁方向に大きく傾き、その後上体を起こしてホームに向く投げ方は、子ども心に「無駄な動きが多い」と感じました。
しかし、それがまたおもしろく、あれで結構勝ち星を上げていたので、ふざけてまねていました。
むかしはよく、手本として挙げられたのが同じ広島の外木場さんで、自分の投げ方は基本は彼でした。
アンダースローだとよくボールが曲がってくれたので、こちらは阪急の山田さんをそのまままねて投げていました。
彼のフォームは、子ども心に芸術的だと感じていました。
松坂のフォームはその逆で、しかも池谷さんのものよりもひどく、合理性のへったくれもないように思います。
日本の宝のようなピッチャーだったのに、残念でなりません。
WBCのときにイチローに練習での手抜きを指摘されて言い訳していて受け入れようともしていませんでしたが、
そういう姿勢というか、頑固さも災いしているのでしょう。
めっきり秋らしくなり、稲穂の実りも一層です。
そういう季節に松坂を思ってみました。
お考え、もうすこしじっくり読んで理解を深めたく存じます。
まずはお礼まで。
いつも素晴らしい記事を楽しませてもらっています。
今回は松坂投手の最近のフォームについてご意見を聞かせて頂きたくメール致しました。
最近の松坂投手のフォームがメジャーライズされたというべきか、こちらのサイトであるような好成績を残しているメジャー選手達に共通する特徴をほとんど全て取り込んだようなので、こちら(https://www.youtube.com/watch?v=wSNWEbH4eXw)をご覧になったうえで、よろしければ意見を聞かせてもらえないでしょうか?
このサイトを愛読している私の目から見ますと、軸足の使い方も、球速に寄与する肩の回転方向も、それにともなう回転軸の傾斜も、回転軸と腕の角度も前足の着地の位置も股関節の内旋も、最終的な軸足の着地の位置もほとんど全て取り入れたように見えました。
よろしくお願いします。
また藤浪投手のクロスステップの件、記事にして頂きありがとうございました。相変わらず非常に論理的でわかりやすく素晴らしい記事でした。
この場をお借りして御礼が遅くなってしまったことをお詫びすると共に、お礼申し上げます。
兵庫の野球好きさんの質問
ワインドアップで前脚を一番高く上げたとき、両脚は内股になっている必要があります。そして、前脚をホームプレート方向に下ろしながら、両脚が内股から蟹股になるように、軸足も同時に蹴ると、骨盤は楽に回転してゆきます。
とのことですが、これではマウンドを素早く蹴って身体を加速させるべき、という管理人さんの意見と矛盾しないでしょうか? 両足を蟹足にするように動かすと、軸足(右投手なら右足)の膝を素早くホームプレート方向に向けようとする動きの邪魔にはなりませんか?
回答:
両脚が内股から蟹股になるように動かすとは、軸足を2塁側に動かすということではなく、回転してゆく体の正面にカメラがあったとすると、相対的に内股から蟹股のように股関節から膝のあたりまでの形が変化するということです。したがって、右膝(右投手の場合)の皿は素早くホームプレート方向に回転してゆくことの邪魔にはなりません。
右膝の皿の向きを素早くホームプレート方向に回転させるコツをあげてみましょう。
①上体が前かがみにならないようにすること。
前かがみになるほど膝の向きの回転は悪くなります。背筋が垂直ぐらいにすると膝の向きの回転は速くなります。前かがみになると骨盤も前に傾き、前脚にかかる重力は骨盤を2塁方向に逆回転させるように働くからです。
松坂、ダルビッシュ、藤浪投手の骨盤が速く回転してゆかないのはそのためです。
松坂投手の場合には次に述べてあるように、上体の後傾が大きいのも原因です。あるいは、本人は投球の後半まで骨盤を回転させたくないのなら話は別ですが。
②上体がホームプレート方向に前傾していることも大事なポイントです。
③そして、前脚をホームプレート方向に素早く振り下ろすと同時に、右足の踵を素早く上げることも効果的です。
ダルビッシュ IN MLB
というブログと同じ方なのでしょうか?
初めてコメントします。いろいろな記事があり、読み応えがありますね!急な質問なのですが、2012年11月26日のチャップマンの記事で、ボールの軌道のデータはどこで手に入れられたのでしょうか?大学の研究でそのようなデータが必要なのです。よかったら教えていただけますか?
2012年11月26日のチャップマンの記事で、ボールの軌道のデータの入手方法について:
pitchfx.texasleaguers.com
からグラフの形で入手できます。生のデータは、同サイト内の左側にあるBrooks Baseball – Dan Brooksをクリックすると、得られるかもしれません。以前は、アクセスできたのですが、私のパソコンから今はアクセスできなくなっており、また、サイトの構成が以前と変わったので確かではありません。
(MLB投球、打撃分析)のブログは、(ダルビッシュ IN MLB)のブログ内の投球、打撃に関するページだけを、参照しやすいように抜き出したものです。
お答えいただき、ありがとうございます。参考にさせていただきます!
このブログは自分自身も非常に参考にさせてもらっています。
下半身の重要性がやっと分かった気がします。
自分が最近注目しているカーディナルスの100マイル右腕、カルロス・マルティネスについて分析していただきたいです。是非ともお願い致します。
こんにちは、はじめまして。
毎回、興味深く読ませていただいています。
安樂智大投手の投球フォームについて解説してもらいたいです。彼は夏の甲子園・世界大会で多投したせいで、(故障した部位についての詳しいことは分かりませんが)現在はリハビリちゅうだそうです。高校2年の現在、MAX157kmのストレートを投げるようですが、このままだとずっと肘・肩のケガに悩まされて、プロになったとしても長くは活躍できないだろうな、と思えて仕方ありません。
彼の投球フォームはinvertedVに分類されると思うんですが、将来的にも危ないですよね。いくら肩甲骨が柔らかいとはいえ、コッキングの時にあそこまで肘を上に、背中側に引き上げる必要はあるのでしょうか。そうすることで速い球を投げることが可能になっているのですか?このままだと内側側副靭帯を損傷するのでは?と心配になります。
肩甲骨が柔らかいことの利点・悪い点について記事を書いてもらえないでしょうか。安樂智大投手のフォーム解析を交えながら、肩甲骨の柔らかさと、それゆえに起こる投球障害について教えて下さい。
勝手なことを言って申し訳ありません。ただ、非常に勉強になるのでぜひお願いしたいです。ご多忙だとは思いますが、よろしくお願いします。
大変勉強させて頂いております。
現在、息子とフォームについて試行錯誤して
おりますが2点ご質問がございます。
1点目は前足の蹴り(上原投手、チャップマン投手)とはどういう動作のことなのでしょうか?出来ましたら軸足との動作の関連性も含めてご説明して頂きますと幸いです。
2点目は球の回転数を上げる為(上原投手のように)には何らかのトレーニングが必要なのでしょうか?、技術的なものなのでしょうか?
年末にて大変お忙しい事とは存じますが
宜しくお願いいたします。
O脚でがに股の人に合うフォームってありますか?
はじめまして。済美高校、安楽投手のフォームについて質問させていただきたいです。
素人目には怪我しやすそうなフォームに見える彼ですが、グローブ側の腕を大きく使っているからか、どうも「inverted W」 「inverted L」 「inverted V」のどれにもはてはまらないように見えます。
あるいは、「inverted L」の定義が後ろ側の腕を大きく引くことであるならばあてはまるかもしれませんが、スロー映像で確認したところ、彼の場合左足が着地した時には肩が開いておらず、中日・吉見投手のフォームのように肩甲骨同士が寄ったフォームにはなっていないようでした。
ということで質問なのですが、安楽投手のフォームにはどこか問題がありますか?
また、問題があるとすればどのような部分で、どう修正すべきなのでしょうか?
お忙しいこととは存じますが、お答えいただければ幸いです。
ところで、関係のない話ですが、江夏投手は強度のO脚だったと聞いた覚えがあります。
質問内容:O脚でがに股の人に合うフォームってありますか?
回答:
アロルディス・チャップマン、ノーラン・ライアン、ティム・リンスカムの3人の内、どれがO脚でがに股の人に適しているかで言うと、チャップマンはむづかしく、ライアンは適していて、リンスカムは最適という感じがします。
軸足の爪先の向きが投球プレートに平行よりも2塁側に向いているほうが、上体のホームプレート方向への倒し(すぐに前傾姿勢に移ること)が容易だからです。体操競技の後方回転に捻りを加えるようにして投げれるからです。
お聞きしたいのですが
>④この後は、上体を垂直に起こすことに意識を置き、前足を着地したら、投球側の股関節、膝関節、足関節、爪先の関節を一気に伸ばし、爪先から肩関節までを一直線に伸ばすことを意識します。
ここで言う投球側と言うのは右投手であれば右のことでしょうか?