a cup of coffeeと野球の関係
一杯のコーヒーは英語で、 a cup of coffee
一杯のコーヒーを飲み干すのにかかる時間はそんなに長くはありません。それだけの短い時間だけ、生涯で一度のみ大リーグでプレイした選手のことを、a cup of coffee playerと言うそうです。一生マイナーリーグで終わる選手から見れば、 a cup of coffee player は羨ましい限りです。元大リーガーという肩書が得られますので。
しかし、もっと上のレベルでの活躍を夢見たとすると、 a cup of coffee player というのは、ほろ苦いコーヒーを飲んだ選手とも言えます。
最も有名なコーヒー一杯の選手は?
1951年8月19日、大リーグ史上最も小さな打者が代打としてバッターボックスに立ちました。一度もバットを振ることなくストレートの四球を選びました。その後、代走が送られ、大リーグでの出場はこの1試合のみでした。
選手の名前はセントルイス・ブラウンズという弱小球団のエディー・ゲーデルEddie Gaedel。
身長はわずか109㎝で、アメリカンリーグ創設50周年のアトラクションに雇われた小人症の26歳の青年でした。 セントルイス・ブラウンズ の奇才オーナーのビル・ベック Bill Veeck による客寄せのための起用でした。 ビル・ベック はクリーブランド・インディアンスのオーナー時代には黒人投手大リーガー第一号となった、大リーグ史上最高の投手という呼び声もある伝説的なサッチェル・ペイジと契約しています。 サッチェル・ペイジ、ビル・ベック は共に後に大リーグの殿堂入りを果たしています。
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