2018年に30歳でブレイクした遅咲きの投手ブレイク・トライネン
ブレイク・トライネンBlake Treinenは昨シーズン2018年にオークランド・アスレチクスで突如大活躍した投手です。
ブレイク・トライネン の昨シーズンの防御率は驚くべき0.78でした。最近では、フェルナンド・ロドニーがタンパベイ・レイズ時代にシーズン防御率0.60というさらに驚くべき数字を上げたのが記憶に新しいところです。 偶然にも、現在フェルナンド・ロドニー は ブレイク・トライネン とチームメイトでした。 フェルナンド・ロドニー は現在42歳ですがまだ現役でした。
ブレイク・トライネンのピッチングの特徴
シンカーを主にこれと回転数の少ないスライダーで投球を組み立てています。
シンカーとスライダーのピッチングフォームが変わらない
シンカーのピッチング98mph
軽く投げているように見えるが球が速い
縦に変化する、スライダーのピッチング89mph
昨シーズン2018年度、シンカーの平均球速は97.3mphと速い球を投げました。ピッチングフォーム自体は軽く投げている印象ですが、球は走っています。下半身をうまく使った投球フォームです。驚くべきはスライダーの奪三振率(27.7%)です。平均回転数は538、横方向の変化はわずか1.56インチで、縦に変化する(落ちる)スライダーです。縦の変化で打者を打ち取っています。
ちなみに、全球種は頻度順に、シンカー50.3%、スライダー24.2%、フォーシーム17.5%、カットボール7.5%でした。すべての球種で三振奪取率が2桁でした。
打者との対戦結果は、100人のうち30人が三振、23人がゴロでアウトという結果でした。フライでアウトはわずか9人でした。
落ちる球で打ち取り、回転数の少ないチェンジアップ気味のさらに落ちる球でゴロを打たせるピッチングで昨シーズンは成功したと言えます。
トライネン2018年度、球種別のスピンによる変化のチャート
今シーズンは、2019年6月22日(日本時間)現在、2勝2敗、16セーブ、防御率4.08とあまり成績は良くはありません。 9イニングあたりの四球率 は5.3と悪いのが気になります。 フェルナンド・ロドニー も 防御率0.60 を出した後はあまり良い成績は残していません。2年連続で良い成績を出すのは打者も研究してくるのでなかなか困難なようです。しかし、ロドニーは17年間の大リーグ生活で通算325セーブを挙げています。 防御率0.60 を出したシーズンは9イニングあたりの四球率が1.8と低かったのが好調の要因の一つと言えます。
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