吉田輝星プロ初三振の球質

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140km

吉田輝星と江川卓の球質

吉田輝星プロ初三振140キロ

140km

吉田輝星投手のプロ初三振は140キロの直球でしたが、球が沈まずほぼまっすぐ走っていました。江川卓投手の球質に似ています。江川投手は140キロ台前半の急速で球が重力に逆らって落ちずにまっすぐ進む球を投げていました。

140キロ台の球速でボールがまっすぐに進む球はよほど回転数が高くないと達成できません。2700から2800rpm近くの回転数だと推察されます。

ボールが重力に逆らうような現象はマグヌス効果によります

ボールに逆スピンがかかるとマグヌス効果により、重力に逆らう揚力が働きます。この力がマグヌス力です。

マグヌス力はボールの回転数と球速に比例します。球速が多少遅くても、回転数が高ければマグヌス力は大きくボールが沈まず一直線に進みます。俗に、あるいは、打者から見るとボールが伸びるように感じる現象です。

また、マグヌス力は球の回転軸が地面に水平であると効果が最大になります。したがって、腕の角度はオーバーハンドで手首を立てた形が有効ですが、球速はサイドハンド気味のほうが出やすいのでスリー・クウォーター気味の投手が最適です。その代表は大リーグではジャスティン・バーランダーです。オーバーハンドの代表はクレイトン・カーショーですが球速は高くはありません。かつてはフォーシームの球速は93mphぐらいでしたが、昨年は90mphに落ちており、心配な状況です。おそらく、腰の調子が悪いせいで球速が上がらないのでしょう。

彼の直球フォーシームの回転数は2700rpmもあります。2018年度は年間290もの三振を奪い三振王に輝きました。2019年6月17日現在、2839個の三振を奪っており、3000三振目前です。今年も調子がよく、すでに133個もの三振を奪っており、今シーズン中にも3000三振に到達しそうな勢いです。すでに、9勝3敗という勝ち星も挙げています。

3000三振 といえば大リーグ殿堂入りの条件の一つですので、バーランダーの殿堂入りは間違いありません。勝ち星では通算213勝126敗で、勝率も高い投手です。彼は現在、36歳ですが、どこまで勝利数を伸ばせるのか注目です。現在の調子を維持できれば、最後の300勝投手になるかもしれません。

空振りをもっとも奪いやすい球の回転数は2600rpm

大リーグでの統計によると、フォーシームでは 2600rpm が一番空振りを奪いやすいそうです。回転数と球速は正の相関性があるので、2600rpmぐらいが球速と回転数の積が最大になるようです。

打球の初速が最低になる球の回転数は2700rpm

打者を打ち取るには打球の初速を低くするのが投手には有利ですが、その最適な球の回転数は2700rpmだそうです。

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