キックバック
着地側の脚の使い方は軸足の使い方よりも大事であることは、大谷投手の記事でも述べましたが、菅野投手もそのことに気づき、投球フォームが変化しています。きっかけは、2017年のWBC(ワールド・ベースボール・クラッシック)の固いマウンド対策の副産物だそうです。大谷投手にもみられる着地側の足を強く蹴って、脚が後ろに後退する動きのことでキック・バックというそうです。
中学3年生で軟式史上最速の150kmを投げた選手もキック・バックを取り入れたフォームをしています。
高知中の森木 大智投手(3年)です。
脚が後ろに後退する動きが目に見えなくても,着地側の脚の膝を素早く伸ばす動作は、広い意味のキック・バックと言えます。実際には、下半身の他の部分、足関節の伸展も使っています。着地側の拇趾球で地面を蹴ることが大事なのかもしれません。
キック・バックは骨盤の縦回転、横回転を生み出しているという見方もできます。その骨盤の回転の動きが上半身へと、最後は投球側の指先へと伝えてゆくのが運動連鎖ですが、実際には反射的に無意識に行なわれるようになります。
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