ピッチングの特徴
- ロングストライド
- 低重心
- 上体の前傾姿勢
- 着地側の脚によるブレーキ効果
100マイルを生み出すもの
重心移動のスピードが速い
- 重力による位置エネルギーを有効に重心移動のスピードに変えている
- 脚力が強く、体も無駄な贅肉が付いていていないので加速が良い
- 結果として、セットポジションから前脚をあまり上げないでも100mphで投げれる
着地側の脚によるブレーキ効果による上体の縦回転が速い
- 重心移動のスピードを骨盤の回転(縦回転、横回転)に変えれれば下半身を使ったピッチングが可能となる
大谷投手のピッチング101mph
球速アップに不可欠なもの
軸足よりもグラブ側の前脚の使い方の方が重要
稲村 亜美さんの球速はもっと上がる
稲村亜美さんの球速が最速103㎞hなのは不思議です。結構良い投球フォームをしているのに、何か問題点があるのでしょうか。大谷投手と比較すると問題点が見えてきます。
問題点はピッチングの前脚の使い方がまるで素人のようだからでしょう。前足を着地した時の脛の角度が地面に垂直で、これでは骨盤が回転していかないので、上体を意識して前に倒し、腕を振りに行っているように見えます。この点を除けば、さすがに少年野球で9年間投手をしていただけあって、非常に良いフォームだと思えます。
問題点はすぐに修正できそうなので、120kmhはすぐにでも可能かもしれません。
上体を激しく前に倒す際に、頭も激しく動いています。これではコントロールも悪くなるでしょう。
骨盤が回転してゆけば、上体を倒す動作も、腕を振りに行く動作も不必要となります。
コメント
前足を着地させたあとはどのように動かせばよいですか
軽く曲げた膝を素早く伸ばす、素早く蹴る感じで、着地側の足の股関節が後退する意識で行うのが良い。実際には体が前に行く勢いがあるので、股関節は止まった感じになります。これは多くの速い球を投げるピッチャーに見られます。
大谷の故障の原因は逆wでいいんでしょうか?
大谷投手の故障の原因は、逆wであるかどうか。逆wはあくまで、腕の部分のフォームであって、それだけで故障につながるわけではありません。逆wからコッキング(前腕を地面に垂直近くにする動作)の動作が緩やかで、コッキング時に上体が開く(ホームプレート方向に向くこと:両肩を結ぶ線がホームプレートとピッチャーズ・マウンドと平行になるのが理想)ことがなければ、肘の故障の確率はかなり下がると思います。
大谷投手の場合、そうはなっていない場合があり、フォーシームとスプリットの平均球速が高いので、早い年齢で故障にいたったと思います。
しかし、逆w、逆Lでなければ速い球を投げれないわけではないので、こちら(M、L)、あるいは(逆wでも肘を軽く曲げた形からLに至る動作)を選択したほうが長く活躍できると思います。