日本のプロ野球と大リーグでは投手の投球フォームに随分と違いがあります。大リーガーのような投球フォームは日本のプロ野球ではあまり見られません。伊良部投手は大リーガーのような投球フォームでしたが。
西武の菊池雄星投手は高校時代、甲子園で活躍しましたが、プロに入ってからはなかなか勝てませんでした。2年目の2011年度は4勝1敗。今年2012年度は3勝1敗。
菊池投手、高校の時は、大リーガーのような投球フォームでしたが、気がつけばいつのまにか日本人投手によくあるオーソドックスなフォームになっていました。球速も高校時代は150キロを超えていましたが、今はそれ以下です。
高校3年の時のドラフトでは日米争奪戦が繰り広げられ、本人も大リーグ志向だったので、今となっては大リーグに行ったほうが良かったのではと思えます。投球フォームも大きくいじられることはなかったでしょう。かなり良い投球フォームだったのにもったいないと思います。少し修正すれば、大リーグ最速記録を持つチャップマン投手のような理想的な投球フォームになっていたでしょう。大リーグでやっていれば球速も160キロ近く出ていたでしょう。
チャップマン投手
甲子園での菊池投手、時速154キロ
菊池投手、2012年度、楽天戦、時速138キロ
甲子園での菊池投手の投球フォームはチャップマン投手によく似ています。敢えて欠点をあげるとすれば、振りかぶって、前足(右足)を前に振り出すときに、後ろ足(左足)の蹴りがチャップマン投手に比べて弱く、右の膝が曲がりすぎてしまって、両足に荷重している時間が長く、右脚を軸とした体の回転が遅い(チャップマン投手に比べて)ことでしょう。また、チャップマン投手のようにグローブを右脇に最後まで抱え込んでおらず、腰の回転を十分に使う前に、右肩が開き腰よりも先に回転してしまい、左肩の回転に頼ってボールを投げています。そのため、チャップマン投手に比べて腕が遅れて出てくる感じが弱くなっています。この欠点がなければ、時速160キロ近く出ていたでしょう。この投げ方だと肩に負担がかかりそうです。菊池投手が肩に故障を抱えがちなのはこのせいではないかと思います。
コメント
田中将大投手はいかがでしょうか?
分析願います。